父親の手引 兄弟ケンカ編
今年の梅雨入りは例年より早いらしい。 曇りと雨ばかりの天気が続いている。
ひさびさに晴れた土曜日、娘の手を引き、新緑が鮮やかな高層ビル街を東京駅へ向かう。社会科の教科書に載っているという東京駅の実物を見物しにいくことになったのだ。
本当の目的は、八重洲地下街のキャラクターストリートに行きたいのが、顔に書いてある。いつも家で暴れまわって手がつけられないが、横顔ご機嫌だ。
家で勉強が進まない小学4年生を、四谷大塚の全国小学テストになかば強引に申し込み、事前授業に連れて行った帰り道だ。
今日は、小4の長女の機嫌をとる日と考えてる。先週、運動会で頑張ったご褒美では、効果がなかった。連日の兄弟喧嘩で、家族は疲れ果てている。
どうすれば、兄弟ケンカをやめさせることができるのか?
「兄弟ケンカを止めさせるキャッチコピー」がC-1グランプリ(ブレーン/宣伝会議)のコピー募集のお題になっていた。
ここは言葉の力で二人を仲直りさせよう、と軽く考えコピーを考える。
・・・
二人なら悲しいことは半分、楽しいことは2倍だよ。
鬼来るぞ!!
ポテチ食べる?
ゲームしようか?
動画見る?
・・・
コピー力なし、センスなし、効き目なし。
一瞬の目眩しで、本質的な解決は程遠く
両者の争いは、日に日に勢いをましているようだ。
妹の遊んでいるおもちゃを横取りする。
妹がテレビを見ていると勝手に自分が見たい番組に変える。
殴る、蹴る、怒鳴る。部屋にこもる。家を飛び出す。
不満の原因は、学校で何か嫌なことがあるに違いない。
娘に学校での話を聞くが、最近は大きなストレスもないようだ。
そこへ、妻からの客観的な意見。
あんた、下の娘を可愛がりすぎ!
それが気に入らなくて、妹に意地悪してるんだよ。
一時期は上の子は優先していだが、最近はもう大丈夫だろうと、勝手に制限解除して、下の娘に接してきたのだが、まだ早かったようだ。
まさか兄弟ケンカの原因をつくってるのは、自分だったとは、一瞬愕然となった。
しかし、気づけたことが幸いと、自分の行いを振り返り、改めることで、解決するなら、これ幸いと、上の子を重点的にフォローすること方針に戻す。
親がスマホばかりばかり触っているいるから、子どもはそれが当たり前だったり、根は想像以上に深いかもしれない。
子育てお悩みって、実は自分が原因になっていることが多いかもしれない。